多くのショップが商品ページの作成において直面する問題として、商品ページの構成方法が分からない、ページビュー数は多いが購入に至らない、広告やSEO対策を実施しているものの効果が見られない、などが挙げられます。
そこで今回は、これから紹介する商品登録の手順に従いながら、商品登録時に役立つノウハウを活用して、魅力的な商品ページの作成に取り組みましょう。商品ページの見直しを行った結果、売上が顕著に向上した例は数多く存在します。
この記事のポイント
- モバイル/アプリの検索結果では商品名が約30文字しか表示されないため、前半にビッグワードを含めることが大切です。
- 「商品詳細情報」欄では、商品のメリットやお客さまの悩みを解決するキャッチフレーズを冒頭に記載し、購入者が3秒で興味を持つよう工夫します。
- 「発送可能日」の選択肢の一つである「一般発送」は、営業日を基準にカウントされます。土曜日、日曜日、祝日は配送準備期間に含まれないため、注意が必要です。
目次
1.「商品管理」メニュー
まずは、商品登録のプロセスをイチから学んでいきましょう。「QSM」にログインしたら、画面左側にあるメニューバーから「商品管理」を選びます。続けて、「商品の個別登録」をクリックします。このページから商品登録が行えます。ここでは、特に重要な赤字の必須項目を中心に紹介します。
2.カテゴリ
商品を登録する際、最初に必要な項目は「カテゴリ」です。カテゴリを選ぶ方法は2つあります。1つ目は、カテゴリ名を直接入力する方法です。例えば、「ワンピース」というキーワードを入力すると、それに関連するカテゴリがリストアップされます。そのリストから最も適切なカテゴリを選びます。
もう一つの方法は、「大分類」から始めて「中分類」、そして「小分類」と順に選択していく手順です。例えば、「レディース服」という大分類を選ぶと、「スーツ」「ワンピース・ドレス」「トップス」といった中分類が表示されます。その中からさらに商品に最も関連するカテゴリを選びます。
中分類を選択すると、さらに詳細な小分類カテゴリが表示されるので、商品に最も適したカテゴリを選択します。小分類まで選ぶと、下の「選択されたカテゴリ」に「レディース服 > スーツ > パンツスーツ」のように表示されます。また、この段階で「販売手数料」も表示されるので、ここで確認してください。
選択したカテゴリが商品に適していないと判断される場合、担当部署によってカテゴリが修正されることがありますので、この点にはご注意ください。
3.ブランド
次の必須項目は「ブランド」です。商品が「ナイキ」や「アディダス」といったスポーツブランド、または「パナソニック」や「ソニー」といった家電ブランドなどブランドに該当する場合、指定された枠内にブランド名を入力してください。
「ナイキ」と入力すると、関連するブランド名がリスト形式で表示されるので、その中から適切なブランドを選択してください。
ブランド名が赤く表示されている場合は、そのブランドを使用するための権限申請が必要です。赤く表示されたブランド名をクリックすると、「ブランド使用権限の申請」画面に移行します。ここで、仕入れ時の伝票や納品書などの必要書類をアップロードし、申請を完了させてください。
商品が特定のブランドに関連していない場合は、「ブランドなし」を選択してください。これにチェックを入れることでブランド項目の入力は完了します。また、Qoo10で販売されていない新規ブランドの商品を出品する場合は、「新規ブランドの申請」を行ってください。
ワンポイントアドバイス
ブランド登録を行う際には商品名にブランド名を入力しないようにしてください。ブランドを選択すると商品名の前に自動的に「ブランドタグ」が追加されるためです。
ブランドタグが追加されている場合、商品名にもブランド名を入力すると情報が重複し、商品名の前半部分に不要な情報が目立つことになります。特に、商品名の前半に注目を集めるための重要なキーワードを配置している場合は、その効果が薄れる恐れがあります。
また、ブランド名が商品名に入っているとシステム上、適切な商品名として認識されないため、検索結果の表示順位が不利に作用するというデメリットがあります。 そのため、ブランド名を商品名に重複して追加しないように注意してください。
4.商品名
次は「商品名」の入力です。この欄には製品名、または型番があればその型番を記入してください。お客さまが商品名を読んだ際に、どのような商品かが一目でわかるようなキーワードを含めると良いでしょう。この欄には最大100文字まで入力可能ですので、情報を簡潔かつ明確に伝えるよう心がけましょう。
ワンポイントアドバイス
商品名を作成する際には、前半に重要なキーワードを含めることが大切です。これは、商品名に最大100文字まで入力できるものの、モバイル/アプリの画面上でキーワード検索を行ったときに検索結果として表示されるのは30文字程度に限られるからです。
そのため、お客さまの目に留まりやすいように、商品名の最初の部分に、伝えたい主要なキーワードを配置することをおすすめします。商品名の付け方に迷っている方は、ぜひモバイル/アプリで総合ランキングをチェックしてみてください。人気商品の傾向を把握することは、売上アップへの近道です。
5. 販売情報
次の必須項目は「販売情報」です。「販売期間」「販売価格」「在庫数量」が必須です。
販売期間のデフォルト設定は「常時販売」になっています。商品を継続して販売する場合は、このままの設定を利用してください。販売期間を限定したい場合は、「期間設定」をクリックして、カレンダーアイコンを使用から「販売終了日」を設定してください。
続いて「販売価格」の設定です。ここには商品の販売価格を直接入力してください。販売価格を入力すると、「供給原価」の欄に表示されるのは、販売価格から商品カテゴリに基づく販売手数料を差し引いた金額です。
最後に「在庫数量」の設定項目があります。ここには実際の商品の在庫数を入力してください。ただし、入力された在庫数は商品ページには表示されませんので、これはあくまで管理目的の数値としてご利用ください。
6. 商品画像
商品の魅力を最大限に伝えるためには、鮮明な商品画像のアップロードが不可欠です。そのため、「メイン画像」は必須項目です。自身のPCに保存されている画像をアップロードする方法か、既に他のECモールで販売していて商品画像のURLがある場合は、それを用いてアップロードすることもできます。
画像URLを用いてアップロードする際には、「画像アップロード(外部URL)」をクリックし、所定の場所にURLを貼り付けることで、メイン画像としてサイト上に反映されます。
商品の魅力をより伝えるために、「追加画像」のアップロードを推奨しています。追加画像は必須ではありませんが、お客さまが商品のさまざまな視点からの画像を見て購入することが多いため、できるだけ多くの追加画像を用意することが望ましいとされています。
さらに、画像に加えて動画もアップロードすることができます。動画を通じて商品の使用方法や特徴を詳細に紹介することで、お客さまの購入意欲を高める効果が期待できます。
7. オプション情報
「オプション情報」の項目は必須ではありませんが、販売する商品が色やタイプ、サイズなどのバリエーションに分かれている場合は、この「オプション情報」で各オプションを入力してください。
8. 商品詳細情報
「商品詳細情報」の欄には商品の詳しい説明や注文時の注意事項を記入してください。アイコンにマウスのカーソルを合わせると説明が表示されるので、操作したいアイコンをクリックして進めてください。
画像を挿入する際は、メイン画像を登録する時と同じように、直接アップロードする方法や外部URLを用いたアップロードが可能です。商品の説明文はテキストで直接入力することもできますし、他のECモールで使用しているHTMLファイルをアップロードすることもできます。
商品詳細ページにどのような情報を記載すべきか迷っている方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは冒頭に商品の利点を明記することをおすすめします。商品を使用することで得られるメリットや、「お客さまのこんな問題を解決できます」といった情報を最初に提示すると良いでしょう。
例えば、左側に紹介されている商品の場合、「靴のニオイの原因を99%除菌&消臭」というフレーズは、そのような悩みを持つ方々にとって一目で魅力を感じさせるものです。
右側の商品の場合、「脱タオル時代」という聞き慣れないキャッチコピーに加え、「タオルより衛生的!」という文言を使用することで、お客さまが受けられるメリットがすぐに理解できます。
よく言われることですが、購入者は商品ページに訪れてから3秒以内にページを読み進めるかどうかを判断します。そのため、その3秒でお客さまの心をつかむことがポイントですので、ぜひ意識してください。
9. 送料
次の必須項目は「送料」の部分です。右側にある「送料の登録/管理」ボタンをクリックしてください。クリックすると別の画面が開くので、そちらで送料の設定をします。
画面を下にスクロールして「送料情報の詳細」で登録を進めます。まず、「送料タイプ」を選択し、次に「配送方法」で追跡可能かどうかを選んでください。
次に配送会社を選びます。隣にある「送料名」は、商品ページ上には表示されないため、管理用として自由に入力して大丈夫です。送料を有料にする場合は、「送料」の欄に金額を入力してください。その後、「新規登録」ボタンを押すと、送料の設定が完了します。
設定が完了したら、その画面を閉じ、「更新」ボタンを押して先ほど登録した送料情報が反映されたのを確認してください。最後に左側の「選択」ボタンを押すと、送料の設定が完了します。
10. 発送可能日
次の必須項目は「発送可能日」です。こちらでは「一般発送」「即日発送」「予約発送(4日以上)」の3つから選択できます。一般発送では、1~3日以内の間で選択が可能です。営業日基準でカウントされるため、土曜日、日曜日、祝日は配送準備期間としてカウントされません。
例えば、「3日以内」に設定していて、金曜日に注文が入った場合、配送期限は翌週の水曜日です。
即日発送では、お客さまが入金されたタイミングに応じて、何時までの注文であれば当日中に発送できるかを設定できます。例えば、「10時までの注文は当日中に発送」というような設定を行うことができます。
そして、一番右の「予約発送(4日以上)」では、商品の発送に4日以上かかる場合、選択肢の中から日付を選びます。予約発送を選択する際には、「予約配送商品手数料」として商品決済金×2%の手数料が別途かかります。また一般配送と違い、土曜日、日曜日、祝日を含めた日数でカウントされます。
11. 追加情報
最後の必須項目は「追加情報」の項目の「商品状態」と「原産地」です。デフォルト設定では「新品」ですが、中古品を販売する場合は「商品状態」で「中古品」を選んで販売手続きを進めてください。
次に「原産地」です。こちらをクリックすると「国内」または「海外」から選択ができます。海外を選択した場合は、右側に表示される「国」の項目も選択が必要になります。
全ての入力が完了すると、「必須入力」の項目が「12/12」と表示されます。これを確認してから「登録する」ボタンを押してください。以上が商品を個別に登録する際の手順です。
おわりに
売上の基盤を築くためには、商品の登録が最初のステップです。まずは、商品ページを作成し、その後にページを磨き上げる作業を行ってください。商品ページを最適化することで、不必要な広告費用をかけずに済む場合もありますので、商品ページの構成をしっかりと考えることは不可欠です。
この記事を読んで終わりにせず、ぜひ実践してみてください。実際の成果を得ることができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。