Qoo10で売上を伸ばすには、シーズンごとに開催されるセールイベントへの対策が重要です。しかし、場当たり的な対応やリソース不足、同じアプローチの繰り返しによって、伸び悩みを感じているかもしれません。
本記事ではそんな方のために、「メガ割」「メガポ」などのセールイベントに向けて準備すべき施策を、成功事例とともに詳しく解説します。
この記事で得られる情報
- セールイベント告知のタイミング(セールイベント直前)に独自セールを行い、ランキング入りすることで、セールイベント期間中に売上を増やすことができます。
- 商品ページのヘッダーにバナーを設置することで、回遊率をアップさせることができます。
目次
1.セールイベントで特に力を入れるべきタイミング
セール期間中の売上を最大化するためには、効果的なタイミングで施策を実施することが重要です。ランキング上位のショップの多くは、セール初日に売上のピークをつくることが、セール期間全体の売上にプラスの効果を与えると考えています。
1.1 セール初日の売上を増やすには?
では、初日に売上を伸ばすためには、何をどのタイミングで行うことが効果的でしょうか。
- セールイベントの告知が開始されたタイミングから独自セール実施
- セールイベント開始と同時に1日限定で大規模な独自セール実施
正解は「A. セールの告知が開始されるタイミングから独自セール実施」です。セールの告知は開始日の数日前です。セール直前はお客さまがセールに備えて購入を控える時期ですが、弊社ではテレビCMやSNSなど様々なチャネルで告知を行います。そのため「セールで何を買うか」「どんな商品があるのか」といった興味を持つお客さまが増えていきます。
結果としてサイトのアクセス数が増加し、ショップはセール開始前にPV(ページビュー)数を増やすことができます。セール開始後のPV数は告知期間と比較して高くなりますが、告知期間中も十分に高いアクセス数があるため、この期間に独自セールを実施することをおすすめします。
一方で 「B. セール開始と同時に1日限定で大規模セール実施」についても、セール期間でない通常期間の何倍もの売上を1日で狙うことが可能です。しかし、この時期は他のショップもセール中であるため、大きな割引や特典を提供しない限り、競合他社との差別化が難しくなります。
セール期間中の売上を最大化するには、セール告知の開始時点でお客さまの関心を惹きつけることが重要です。たとえば、セールが4月1日に開始される場合、数日前から初日に集中的にプロモーションを行い、売上の波を高く持ち上げます。初日に達成した成果がセール期間全体の成果にも直結するためです。
1.2 事前セール実施で売上とアクセス数を確保
Aの施策に関して、具体的な事例を紹介します。この商品には「1/31(水)17:00 OPEN ワンコインキャンペーン 500円」と記載があります。
1月31日は、2月1日からスタートするメガポの前日でした。このショップはこのタイミングに実質500円で商品を購入できるセールイベントを開催しました。「実質500円」とは、割引後の販売価格ではなく、ポイント還元を考慮した価格です。
1.3 販売個数を限定してランキング上位を狙う
また、商品ページの詳細には、数量限定300個の特別価格と記載しました。そこには、300個が売り切れた場合でも、メガポ期間中は商品を1,500円で購入できることも表記しました。
これにより、お客さまは「早く購入しないと500円で手に入らない!」と感じ、セール期間開始前にも注文が多く入るという結果につながりました。
1.4 ランキング入りでセール開始後も継続して注文が入る
このように、セールイベント告知期間中に独自セールを実施した結果、2月1日のメガポ開始時に、その商品が総合ランキングで6位に入りました。元々注文の多かった売れ筋商品ではなく、メガポに向けて販売された新商品だったため、セールイベントを前日に行ったことでアクセス数と注文数が増えたのです。
そして、2月1日からメガポが始まり、数量限定セールが終了した後も、ランキングに掲載された効果によりお客さまの目に触れる機会が増え、メガポ期間中は継続的に注文が入るという結果になりました。
セール期間前の告知期間においてランキング上位に掲載されることは重要です。たとえ1商品限定でも、特別条件で販売し、ランキングを上昇させることができれば、それがショップ内の買い回りを促進し、結果としてショップ全体の売上アップを期待できます。
2.商品ページのヘッダーにバナーを設置して回遊率アップ
次に紹介するのは、商品ページのヘッダーにバナーを設置して回遊率をアップさせる施策です。より多くのお客さまに商品をご覧いただくために、商品ページ上にバナーを設置し、メガポ対象商品の一覧ページに遷移させることをおすすめします。
メガ割やメガポの直前対策セミナーを視聴してアンケートにご記入された方に、上記の「20%メガポ」のようなバナーをプレゼントしています。セミナーをご視聴の上、届いたメールからバナーをダウンロードしてご活用ください。
2.1 特集ページ設定方法
バナーをショップページや商品ページに表示させるには、まず「特集ページ」を作る必要があります。特集ページとは、セール対象商品を集めたページや特定のブランドの商品をまとめたページを指します。
2.2 基本設定
まず「Qspecial Studio」のメニューをクリックして、下記のページに移動します。設定は「1.基本設定」からスタートし、赤の「*」印の必須項目は必ず入力してください。
J・QSM→プロモーション→特集ページ→Qspecial Studio
特集ページ作成時には、まず「タイトル」を入力し、続いて「カテゴリグループ」を選択します。ここで選択したカテゴリによって特集ページ一覧に分類されます。
また、ページ左下に位置する「カテゴリ」選択欄からも適切なカテゴリを選択してください。ここで選択したカテゴリに応じて、Qoo10サイト上のカテゴリページに特集ページのバナーがランダムで掲載されます。
「ディスクリプション」欄には、特集ページの説明を簡潔に記入してください。
「ブランド名」の入力は必須ではないですが、ブランド特化型の特集ページを作成する際には、虫眼鏡アイコン🔍をクリックし、該当するブランドを選択してください。
「広告バナー画像」も必須です。画像のサイズは横1440ピクセル、縦676ピクセルで、ファイル容量は最大300KB以下にしてください。
「掲載期間」の設定も忘れずに行ってください。デフォルトでは、設定日の日付から3ヶ月間に設定されています。期間を変更したい場合は、カレンダーアイコンをクリックし、希望する期間を選択します。
「新規登録」ボタンを押すと、「Qspecial番号」が表示されます。「Qspecial番号」をダブルクリックし、「URL(PC)」の項目にあるURLをコピーしておいてください。後ほど商品ページにバナーを追加する際に使用します。
なお、過去に掲載した特集ページを再利用したい場合は、「ショップ管理: 特集ページ(Qspecial)」の「掲載期間」で過去の日付をカレンダーで選択し、「検索」をクリックして当該の「Qspecial番号」を表示させます。
次に、新たな掲載期間を設定して、「修正」ボタンを押すと、特集ページの掲載期間が更新されます。
2.3 商品リストの設定
次に特集ページ上部のHTML設定、検索ワード設定、スライドショー設定など項目がありますが、今回はバナーがクリックされた際に商品リストを表示するシンプルなページの作成なのでスキップします。先ほど「1.基本設定」で反映されたリストをダブルクリックして「5.商品リスト設定」に進んでください。
各項目に関する説明は以下をご参照ください。
- タイトル:商品リストのタイトルを入力します。
- 表示タイプ(PC):PC画面上、一列に表示される商品の数を選択します。
- 表示タイプ(Mobile):モバイル/アプリ画面上、商品の表示位置を選択します。
- 表示設定(PC):PC画面に表示する場合は「ON」、非表示にする場合は「OFF」
- 表示する商品数(PC):PC画面のリスト内に入れる商品の数
- 表示する商品数(Mobile):モバイル/アプリ画面のリスト内に入れる商品の数
- 表示設定(Mobile):モバイル/アプリ画面に表示する場合は「ON」、非表示にする場合は「OFF」
- 優先度(PC):登録した特集ページのバナーを表示する順番を入力※「1」が最上段
- 優先度(Mobile):モバイル/アプリ画面で登録した特集ページのバナーを表示する順番を入力※「1」が最上段
すべての入力が完了したら、「追加」ボタンをクリック。リストが反映されたら、ダブルクリックをして、商品リストに商品を追加します。
商品番号やキーワードで商品を検索し、リストに追加をします。選択が完了したら、「商品リストの保存」をクリックすれば、特集ページの作成は完了です。
2.4 商品ページへのバナー追加
商品ページにバナーを追加するために、まず商品管理メニューの「商品の照会/修正」を選択します。
続いて、「販売中」の数字(上図の赤枠)をクリックし、販売中の商品一覧(下図)を表示させます。追加したい商品の左側にあるチェックボックスを選択してください。一覧の商品すべてにバナーを追加したい場合は、リストの一番上にあるチェックボックスを選択し、一括選択します。
その後、「詳細情報」の中にある「ヘッダー」をクリックします。
ここで「Insert Image」アイコン(下図の左の赤枠)を選択し、バナー画像を追加します。バナーの推奨画像サイズは、横最大820ピクセル、ファイルサイズは1枚あたり1MB以内、形式はJPG、JPEG、PNG、GIFです。
画像を追加した後は、「Insert/edit link」アイコン(下図の右の赤枠)をクリックし、あらかじめ登録しコピーしておいた特集ページのURLを貼り付けます。最終ステップとして、「適用」ボタンをクリックすると、商品ページにバナーが設置され、作業は完了です。
おわりに
セールイベント告知のタイミング(セールイベント直前)で独自セールを行い、ランキング入りすることで、セールイベント期間中に売上を増やすことができます。また、商品ページのヘッダーにバナーを設置することで、ショップの回遊率をアップさせることが可能です。これらのノウハウを活用し、セールイベント期間中に売上を最大化しましょう。