出店はしたけれど、思いのほか売れずに困っていませんか?「出店すれば自然と売れるだろうと考えていたのに・・」「そもそもアクセスが集まらない。」「どれくらいの品揃えが適切なのか見当がつかない。」といった問題は、特に出店したばかりのショップからの意見としてよく声にします。
本記事では、Qoo10で既に月商100万円を突破しているショップの特徴と売上アップに不可欠なSEO対策の要点を解説します。
この記事で得られる情報
- モバイル/アプリでの表示を最適化するために、「商品名」にキーワードの入力と「ブランド」の選択、そして検索対策として「検索ワード」の入力と、適正な「カテゴリー」の選択を推奨します。
- 「メガ割」などのセールイベントを最大限に活用し、ヒット商品をつくることはイベント期間以外の検索対策や売上アップにも効果的です。
- Qoo10会員の約8割は女性で、10~30代が約7割を占めています。トレンドに敏感な若い女性、Z世代の女性に合う商品画像やキャッチコピーを上手に活用することが有効です。
目次
1.月商100万円を突破するショップが把握すること
1.1 売上が伸びる仕組み
月商100万円を突破しているショップが把握していることの1つ目は、売上が伸びる仕組みです。商品を登録し、まずは閲覧数を増やすことに注力します。次に転換率を高める対策を行い、販売数を増やします。
販売数が増えることで、検索時の表示順位が上がり、結果としてランキングに掲載される可能性が増えます。ランキングに入った実績を商品ページに掲載することで、閲覧数が増え転換率が上がります。このサイクルを迅速に回すことで売上が上がることを繁盛店は把握しています。
1.2 Qoo10の会員属性
2つ目、Qoo10の会員属性を繁盛店は把握しています。下図が示す通り、78%は女性、年代はトレンドに敏感な10~30代が約7割とZ世代に多く利用されている総合ECモールです。
ECの成長戦略に欠かすことのできないZ世代のお客さまを獲得するために、Qoo10に出店しているショップが増えています。
若い女性が多いことを意識して、他のECモールとは別パターンの商品画像を準備することも効果的です。例えば、ホワイト、ブラック、ピンクの3色を用意している商品で、ピンクを前面に出した画像に変えたところ、売上が急激に増加した事例もあります。
その他にも、商品の容量を見直したり、レビューを参考にした魅力的なキャッチコピーを作成するなど、さまざまな工夫を凝らすことで、同じ商品でも売上が大きく変わった事例はたくさん存在します。
1.3 売上アップのタイミング
3つ目、売上が伸びやすいタイミングを繁盛店は把握しています。最も売上が伸びやすい「メガ割」に向けて徹底的に準備し、売上のピークを狙っています。毎年メガ割は四半期に1回、年4回開催されています。
下記のグラフは、売れているショップの月ごとの売上推移を示しています。
メガ割期間中に売れたことで、検索時の表示順位が上がった商品や、ランキングに掲載された新たなヒット商品などを中心に、前四半期よりも売上のベースを上げることを強く意識して運営しています。
1.4 適切な商品数
4つ目、自社に適した商品数を繁盛店は把握しています。お客さまとの接点を増やす意味では、商品数が豊富な方が売上を伸ばしやすいとは思いますが、すべてのショップが、数多くの商品を扱う「ロングテール型」に適しているわけではありません。
商品ラインナップを絞り込んでヒット商品を生み出す「ヒット商品型」で月商100万円を達成しているショップもたくさん存在します。まずは、Qoo10でお店の看板となるヒット商品をつくることは、将来的に月商300万円や500万円を目指すうえで最も効果的な手段と言えます。
月商100万円を超えた後、売上をさらに伸ばし、利益率も上げるためには、月に50万円以上売れるヒット商品を数点つくり、かつ毎月1件以上売れる商品を50点程度揃えることをおすすめします。
1.5 ヒット商品をつくるメリット
5つ目、ヒット商品をつくることのメリットを繁盛店は把握しています。月商100万円を突破しているショップから聞いたメリットを4つ紹介します。
・新規のお客さまを短期間で獲得することができる
ランキング上位に掲載される商品は、1日に数百件から数千件売れており、近い将来にリピート購入が期待できる新たなお客さまを、短期間で一気に獲得することができる。
・ランキングや自然検索からの売上比率が増え、利益率が改善する
検索時に上位表示されることで、自然検索、ランキングページ、「My Qoo10」内の購入履歴など広告以外からの流入が増え、利益率を改善することができる。
・在庫管理コストが抑えられ、タイムリーな発送がしやすい
数多くの商品を扱う「ロングテール型」では、多種多様な商品の在庫管理やサイズ別に梱包する作業が必要ですが、それに比べて、事前に在庫の管理や発送準備を容易に行える「ヒット商品型」では、迅速な対応が可能となり、これが顧客の満足度向上につなげることができる。
・Qoo10が無料で支援するプロモーション枠に掲載される可能性が上がる
ヒット商品には、Qoo10が発行するメールマガジンや特集ページなど、広告枠とは異なるプロモーション枠に掲載されるチャンスがあり、売上を伸ばすことができる。
2.SEO成功の第一歩!検索対象を攻略する
2.1 商品名の先頭20~30文字を意識
商品を登録する際、商品名は最大100文字まで入力できますが、モバイル/アプリからは、検索時に最初の20~30文字しか表示されません。そのため、商品名の最初の部分には、目を引く重要なキーワードを入れることをおすすめします。
お客さまの97%はモバイル/アプリで購入しているため、モバイル/アプリで検索時に表示される商品名のキーワードは非常に重要です。
2.2 検索ワードは無料で10個まで入力
商品登録時には、「検索ワード」として最大10個のキーワードを設定することが可能です。これらのキーワードは検索結果で上位表示されるための対象キーワードとなるため、設定を忘れないようにしてください。他のECモールの商品データから一括登録を実施する際には、「Qoo10商品情報の登録/修正フォーム」内の「検索ワード」の項目(フォーム上のAB行)がブランクのまま登録されていることがあるので、特に注意が必要です。
検索ワードが入力されていないと、「パワーランクアップ」やその他の検索関連の広告を利用した際に、広告の効果が十分に得られない可能性がありますので、必ず設定してください。
2.3 ブランドを選択し、商品名の前に表示
販売する商品がブランド品の場合は、正しいブランド名を選んでください。ブランド名は商品名の前に表示され、検索対策になります。ブランド名を選択した際には、商品名にはブランド名を記載する必要はありません。商品名にブランド名を重複させると検索時に上位表示されにくくなります。
2.4 適正カテゴリーの中から検索数の多いものを選択
商品を登録する際には、適切なカテゴリーを選択することが重要です。正確なカテゴリーへの登録は、検索時の上位表示にも寄与します。無関係なカテゴリーに商品を登録する行為はペナルティの対象となるため、注意してください。
一部の商品は、複数のカテゴリーに該当する場合があります。例えば、歯を白くする効果がある歯磨き粉は、「ホワイトニング」カテゴリーにも「歯磨き粉」カテゴリーにも登録できます。
検索数が多いカテゴリーに商品を登録することで、より多くのクリックを獲得する可能性が増えます。キーワードの検索ボリュームは、QSM(販売管理ツール)のプロモーション内にある「プラス展示」の「キーワード検索」から確認することができます。
おわりに
今回の記事では、月商100万円を突破するショップが売上アップのために把握していることや、SEO対策の要点について解説しました。
訪問数を増やし、実際に商品を買ってもらうためには、多くのお客さまが訪れるメガ割の時に、人気商品を限定販売することや、商品の写真を工夫して女性やZ世代にとって魅力的に見えるようにすることが重要です。
SEO対策としては、商品名の先頭に重要キーワードを置き、最大10個の検索ワードを設定し、適切なブランドとカテゴリーを選ぶことが大切です。検索時に上位表示される商品が増えることは売上アップに直結しますので、月商100万円を突破しているショップが行っている対策をしっかりと理解し、ぜひ試してみてください。