「SEO対策が大事と聞いたから、とりあえず『プラス展示(キーワード)』や『パワーランクアップ』の広告を打つようにしている」「『タイムセール』のプレミアム掲載はある程度PVが取れるらしいから、新商品に使う広告はこれかな」といったように、なんとなく広告を出していませんか?
そのような感覚的な広告投入では効果を十分に発揮できないことがあります。広告費を無駄にしないためにも、データ分析を行ってから適切な広告を使いましょう。本記事では「Qoo10 Analytics」というQoo10の販売分析ツールに焦点を当て、その使い方や見方について解説します。
この記事で得られる情報
- 販売分析ツールのアクセス方法
- データ分析方法
- ショップ内の購入傾向や検索トレンドの確認方法
目次
1.Qoo10 Analyticsの基本情報
Qoo10 Analyticsは、あなたのショップの販売促進に役立つQoo10独自のデータ分析サービスです。受注データに基づくさまざまなデータをグラフなどで簡単に確認できます。あなたのショップや商品に顧客がどのタイミングで流入し、またどのような経路で注文しているかも確認できます。このツールを用いることで、売上、トラフィック、コンバージョン、そして顧客データなどをまとめて分析することができます。
2.Qoo10 Analyticsアクセス方法
Qoo10 Analytics にアクセスするには、QSM トップページの左側のメニューバーから「Analytics」という項目を選択します。そうすると、QSM とは別の画面が開き、さまざまなデータが表示されます。
3.データ分析は期間・対象の絞り込みから
Qoo10 Analyticsを開いた最初の画面ではサマリーが表示されます。サマリーでは、期間や対象を絞って検索し、売上概要やトラフィック、コンバージョン、顧客データなどを把握することができます。
特に、分析をする際には受注状況のグラフを活用し、日付別の推移を確認することが重要です。期間を絞って検索した結果が下のグラフやリストに反映されます。デフォルトでは前日から過去14日間の受注データが自動で検索され、下の「受注概要」の欄にその期間の受注金額や受注数量が表示されます。
また、「前の期間と比較」の書かれている箇所に「検索した期間の前の期間」と比較したパーセンテージが赤く表示されます。例えば、8/30~9/12の二週間で検索した場合、自動でその前の二週間、つまり8/15~8/29をもとに比較が行われます。対象期間を変更したい場合は、「歯車」のマークをクリックすると期間を変更できます。メガ割の実績と前回のメガ割の実績を比較したいときには、ここを使ってみてください。それによって、どのような施策を打つべきかが見えてきます。
4.受注状況の数字をグラフで見る
受注状況では、日付別や商品別のデータをグラフ形式で確認できます。期間ごとにデータを比較し、売上や注文数の変動を把握しましょう。グラフにマウスをかざすと、詳細な数字がチェックできるので、ぜひ試してみてください。また、右上の「比較データ」をクリックして、商品ページビューやコンバージョン率などの受注状況以外のデータと比較しながら見ることもできます。
5.ショップ内の購入・検索トレンドを「商品・検索ワードTop10」で把握!
ショップ内の検索ワードのランキングトップ10を確認することができます。商品Top10は、受注金額や受注数、またはページビューの数が表示されます。検索ワードTop10も確認でき、最も検索されたキーワードの上位10個まで表示されます。
検索ワードTop10を確認し、どのキーワードにSEO対策をすべきかを見極めます。例えば、あなたのショップの検索ワードTop10で「ワイヤレスイヤホン」が2週間で187回検索されたとします。1日平均だと、約13回検索がされた計算になります。次に、「プラス展示」という広告の人気キーワードを調べてみましょう。 左側のメニューにある「プラス展示」を開き、「キーワード別の入札」のタブから「ワイヤレスイヤホン」を検索すると、「キーワード情報」としてQoo10全体での検索数/日が表示されます。
また「人気のキーワードを見る」をクリックすると、「週間平均/日」の形式で「主要キーワード入札状況」が表示され、例えばQoo10全体では1日あたり1,215回の検索がありました。前日の検索数は678回でした。
以上の結果から、ショップの商品についてあまり検索が行われていないキーワードを多くのお客さまに見てもらうためには、SEO対策が有効であることが考えられます。Qoo10におけるSEO対策としては、適切な「商品名」「検索ワード」の入力、適切な「カテゴリー」への登録、「ブランド」の登録が有効です。
さらに、「プラス展示」「パワーランクアップ」「スマートセールス」といった広告の利用によって効果をブーストすることができます。」この上位10個とプラス展示の「人気キーワードを見る」で見比べたときの検索数をもとにSEO対策を行うことが効果的です。
6.見込み顧客の動向・顧客構成の最新状況を「ショップ・購入した顧客数データ」で把握
サマリーの下段では、ショップデータのグラフと購入した顧客数のグラフが表示されます。「ショップデータ」のグラフでは、ショップページのページビュー数、新規フォロワー数が確認できます。
右側のグラフで表示される「購入した顧客数」のグラフでは、検索期間(ここではデフォルトの14日間とします)の間に新しい顧客とリピーターの顧客がどれだけ含まれているか、また縦軸に購入した顧客数の合計が表示されます。このグラフ上でカーソルを動かすと、詳細な数字が表示されますので、参考にしてください。
「購入した顧客数」データの活用方法として、新規顧客とリピーター顧客の構成から、リピート率の高い商品を探します。その商品にセール価格を設定して販売することで、顧客のリピート購入を増やすことができます。たとえ薄利になっても、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値」を上げることができるため、投資と考えてください。特に消耗品や食品などは、リピーターが多くを占めてくるので、最優先は1度試してもらうことです。商品のリピート率を把握し、期間を決めた大胆なセール価格を設定することもデータをチェックすることで効率的に行えます。
またShopクーポンの条件を【「お気に入りのショップ」に追加したお客様】に設定することで、新規フォロワー数を増やすことができます。そのメリットは、週に1回、クーポンの案内を送れることです。これをクーポンPushと呼びます。この追客施策であるクーポンPushの対象者を増やすためにも、データの分析を行って施策を立てることが重要です。
まとめ
Qoo10 Analyticsを利用することで、自分のショップや商品に顧客がどのように流入したのか、そしてどのような経路で注文されているかを確認することができます。その際には、売上、トラフィック・コンバージョン、顧客データなどのデータをまとめて分析し、販売戦略を立てることが売上アップへの近道です。
また受注状況のグラフや商品・検索ワードTop10を確認することで、店内の購入傾向や検索トレンドを把握し、SEO対策にも役立てることができます。最新の購入した顧客数など、ショップのファンの傾向を確認することで、より効果的な追客施策を立てることもできるので、これらの手順を参考に、あなたのショップの成長へつなげてください。