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失敗しない「メガ割」徹底対策2
<1か月前から前日までの準備3選>

更新日:2023/11/24

“失敗しない「メガ割」徹底対策1 <3か月前から1か月前までの準備3選>”に続く第2弾として、今回の記事では<1か月前から前日までの準備>として「強化商品のメンテナンス」「メガ割期間中の人気広告の申請」「販売価格のAbuse対策」の3つを取り上げます。これらのポイントをしっかりと理解し、メガ割で爆売れを図りましょう。

この記事で得られる情報

  • メガ割に必要な準備を計画的に進める方法
  • 閲覧数と転換率を向上させるための項目と事例
  • メガ割期間の人気広告と広告申請スケジュール
  • ペナルティ対象にならない価格設定の考え方

目次


     

1.強化商品のメンテナンス

1.1 閲覧数対策

一つ目は「強化商品のメンテナンス」です。これは、メガ割期間に向けて販売数を増やすために、商品を改良し続けるプロセスを指します。売上の方程式は、閲覧数と転換率、そして客単価を掛け合わせたものです。そのため、最初に「閲覧数を上げる」ことに焦点を当てて改善していきます。

閲覧数を上げるために、検索対象である「商品名」「検索ワード」「カテゴリー」「ブランド」を改善していきます。たとえば、商品名は最大100文字まで入力できますが、アプリでは通常20~30文字しか表示されません。そのため、重要な情報は先頭に記載しましょう。また、商品登録時には、商品の検索対象である「検索ワード」に適切な入力をすることが大切です。最大10個のキーワードをすべて入力してください。

迅速な発送や高評価のレビュー獲得もSEO対策の観点から重要です。そして、検索時に表示される「価格」「ショップクーポン」「ポイント」「送料」を重視することも閲覧数向上に寄与します。短期間で効果を出すためには、オーガニックな検索(自然検索)対策に加えて、広告戦略も検討してください。

1.2 成功事例-1(キーワードの追加と検索広告の使い分け)

キーワードの追加と検索広告の有効な活用により閲覧数を増加させた実績を紹介します。

こちらは歯磨き粉の例ですが、QSM(Qoo10 Sales Manager/販売管理ツール)の「人気キーワードを見る」機能を確認し、商品に関連する人気キーワードを商品名に入れることで、表示順位を向上させました。

同時に、商品の検索対象である「検索ワード」にサジェストワードを追加し、お客さまが商品を見つけやすくするための対策も行いました。それまでは多くの商品に適切な検索ワードを設定していなかったため、最大10の関連ワードを新たに設定したことが、閲覧数向上に直結しました。

さらに注力商品に絞り、検索結果で上位10位以内に表示される「プラス展示キーワード広告」を効果的に利用することで、商品を多くのお客さまに訴求し、閲覧数を飛躍的に増加させました。このようなアプローチを組み合わせ、無料の検索対策と広告活用の連携によって、閲覧数向上を実現しています。

1.3 転換率対策

転換率を上げていくために、動画コンテンツを準備し、静止画では伝えきれない利用シーンやアイテムのサイズ感を訴求したり、Qoo10が発行している「カートクーポン」の対象であることを記載するなど下図の改善策を着実に実施することで、転換率の向上が期待できます。また、高い転換率(CVR)を達成する商品は、特集枠等でQoo10が推す商品として選ばれる可能性も高まります。

1.4 成功事例-2(レビュー画像とランキング画像の追加)

下の図は、商品ページにレビュー画像とランキング画像を追加することで、転換率が向上した事例です。

現状、Qoo10のお客さまの7割はトレンドに敏感な10~30代です。メイン層であるZ世代は、SNSを通じて他人の評価や意見をよく見る習慣があるため、商品を購入する際にもレビューや実績を参考にする傾向が強いと言えます。

よって、ショップは、レビュー画像やランキング画像をサムネイルの2枚目以降に追加することで、転換率の向上が図れます。この対策をまだ実施していない場合は、今後強化していく商品から始めてください。


2.メガ割期間中の人気広告の申請

2.1 メガ割広告トップ3

メガ割期間の人気広告の申請スケジュールを把握し、申請しましょう。メガ割で人気のある3つの広告をご紹介します。

人気広告第3位は「メガ割AD」です。Qoo10のトップページに掲載される広告で、申請はメガ割の約10日前から全期間の申請が可能です。2023年Q2(第2四半期)は5月22日、Q3(第3四半期)は8月22日、Q4(第4四半期)は11月14日に申請がスタートしました。重要な点は、申請日にメガ割全期間の申請が可能になる点です。

人気広告第2位は「プラス展示(キーワード)」です。検索結果の上位10商品までに表示される広告で、申請は掲載日の当日17時50分まで入札方式で行われます。入札金額が高い10商品が落札され、18時から翌日の18時まで24時間掲載されます。

人気広告第1位は「タイムセール」です。Qoo10のトップページに掲載される広告で、申請は掲載日の10日前の10時から可能です。タイムセールは「0~10時」、「10~17時」、「17~24時」の3つの時間帯から選ぶことができます。特に17~24時の時間帯は人気が高く、すぐに掲載数の上限に達するため、申請の準備は10時前に始める必要があります。

2.2 メガ割クーポン発行日と使用期限

広告を申請する際は、メガ割のクーポン発行日と有効期限にも留意しましょう。12日間のメガ割期間において、第1弾から第3弾の3回に分けて計9枚のクーポンをお客さまは取得することができます。メガ割が始まる数日前に、サイトやSNSにて、メガ割の内容と開催日程が告知され、お客さまは第1弾のクーポン取得が可能になります。

クーポンの第1弾は、メガ割が始まる日から4日目までの有効期限があり、第2弾は5日目から8日目までの使用期限が設定されています。締め切りが迫ると、クーポンの利用が増加します。よって、メガ割初日や最終日だけではなく、第1弾から第3弾のクーポンの使用期限日に広告を強化するショップも増えています。

ただし、通常よりも多くのアクセスがあるメガ割期間は、使用期限の日以外でも広告効果が高いため、掲載希望日が取れなかった場合でも、広告を活用し、看板商品を訴求することをおすすめしています。

また、メガ割が始まる前に、広告を使って販売数を増やし、メガ割初日のランキングページへの掲載を狙うことも効果的です。メガ割が始める直前は買い控えもあり、ランキングに入りやすい傾向があります。メガ割前から広告を強化することは、トップセラーの戦略の一部になっています。メガ割前に強化する商品としては、売れ筋の商品や実績のある商品がランキングに入りやすいためおすすめです。

さらに、メガ割クーポンは通常の「カートクーポン」とは異なり、1枚のクーポンを1つの商品にのみ利用できることに留意してください。メガ割期間中に購入される商品すべてにクーポンが利用されるわけではありません。つまり、ショップが負担する10%の割引は全商品が対象ではないので、その点も考慮して広告の予算確保と掲載商品の準備を進めましょう。


3. 販売価格のAbuse対策

3つ目は、価格の不正行為に対する対策(Abuse)です。メガ割前とメガ割期間中に価格が不正に引き上げられないように確認するモニタリング期間が設けられています。


具体的な例をあげましょう。モニタリング期間に販売価格1,000円で販売し、150円の割引を設定して850円で購入できるように設定した場合、この設定はメガ割期間中も続けなければなりません。850円から20%オフのメガ割クーポンが適用となります。このメガ割クーポンを使うかどうかはお客さま次第です。この設定を守れば、メガ割から除外される心配はありません。

一方、ペナルティの対象になる状況も考えてみましょう。例えば、メガ割期間中に割引額(150円)は変わらなくても、販売価格を1,200円に引き上げた場合、ペナルティが課され、メガ割から除外されます。また、メガ割期間中に販売価格が変更されなくても、割引が継続して設定されていない場合はペナルティの対象となります。

メガ割の準備を進めてきた商品も、Abuseのルールを理解していなければ、メガ割期間中に販売が停止され、メガ割の実績に悪影響を及ぼす可能性があります。メガ割で失敗しないために、モニタリング期間の販売価格もしっかりと考慮してください。


まとめ

今回は、メガ割<1か月前から前日までの準備3選>について解説しました。「強化商品のメンテナンス」で、商品名や検索ワードに正しいキーワードの入力、レビュー画像やランキング画像の追加など閲覧数及び転換率対策を行いましょう。そして「人気広告の申請スケジュール」を把握し、メガ割AD、プラス展示キーワード、タイムセールの申請タイミングを把握して活用することをおすすめします。「価格のAbuse対策」も抜かりなく、メガ割期間中も適切な価格を維持し、除外されることなく進めていきましょう。これらを押さえることで、メガ割での爆売れにぐっと近づきます。

この記事の内容は、動画でも詳しく解説していますので、ぜひ視聴してみてください。
売れている店が実践する「メガ割」フェーズごとの準備と対策

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