「Qoo10で売れているショップはどんなことをしているのか？」
あなたもそう思ったことはありませんか？
私がこれまで担当してきた多くのショップからも、同様の質問がありました。
この記事では、売れているショップが行っている工夫のうち
「競合商品」「カートクーポン」「端数価格」の3つを紹介します。
競合商品 -国内？海外？
1つ目の工夫は、ランキングや検索から、競合商品・トレンド・発送国・国内最安値をチェックすることです。
競合商品の価格をチェックしている方は多いと思います。
でも、売れているショップの多くは発送国もチェックし、Qoo10全体の最安値だけでなく、国内最安値を把握しています。
Qoo10では国内のショップはもちろん、韓国や中国といった海外から発送するショップも多く出店しています。
下図のように、送料においてトラックのマークは国内発送、飛行機のマークは海外発送を表し、赤は送料無料、グレーは別途送料を示しています。
海外発送は国内発送に比べてお届けまでの期間が長い、という印象をお持ちの購入者も多いので、すぐに欲しい場合は国内発送の商品から選ぶ傾向があります。
また、海外発送の商品がランキングに掲載された場合、同様の商品を国内発送で販売できないか検討するショップもいます。発送国をチェックすることで、Qoo10のトレンドをいち早く把握し、自店の販売に活かしているのです。
カートクーポン -送料無料が多い理由
2つ目の工夫は、カートクーポンの条件に合う3,000円と1万円以上の送料込み商品を増やすことです。
カートクーポンの対象は商品価格であり、送料は対象外です。
例えば、3,000円で10％オフのカートクーポンを使う場合、下図の商品Aのように商品価格2,000円、送料1,000円で決済金額3,000円の商品はカートクーポンを使えません。
一方、商品Bのように商品価格3,000円、送料無料で決済金額3,000円の場合は、カートクーポンを使い、2,700円で決済することが可能です。
カートクーポンでの割引分を見込んで、他モールよりも価格を上げて販売することは意味がありませんが、カートクーポンのルールをしっかり理解したうえで、活用することが売上を作っていくうえで重要です。
翌月のカートクーポンの発行スケジュールは、QSMのお知らせ欄に掲載されますので、必ずチェックし、うまく活用してください。
端数価格 -〇円以上の効果あり！
売上を作るための3つ目の工夫は、999円など端数価格でお得感をアピールすることです。
Qoo10のランキングに掲載される人気商品の多くが端数価格で設定されています。
他モールでは「1,000円ポッキリ」という打ち出し方が多く使われていますが、Qoo10では1,000円ではなく999円でアピールしたほうが圧倒的にPV、CVRの数字が上がります。
なぜでしょうか？
購入者層が影響していると捉えているショップが多いようです。
Qoo10の購入者層はトレンドに敏感な10～30代が約7割、性別では76％が女性です。
端数価格が多く設定されているスーパーマーケットを利用する機会も多く、普段からお得な価格として見慣れているのも要因だと考えられます。
また、「ニッセイ基礎研究所」の調査結果では、男性よりも女性の方がポイントを活用しているというデータもあります。
1円でも安く、賢くお買い物をしたいという層が多いことも影響していると考えられます。
端数価格の設定はPV、CVR共に1円以上の効果が実感できると思います。
セールやプロモーションの際は、端数価格を意識してください。
いかがでしたでしょうか。
今回は売上を作る工夫のうち
「競合商品」「カートクーポン」「端数価格」の３つについて、売れているショップが意識しているポイントを紹介しました。
あなたのお店でまだ行っていないものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
